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算術の 少年しのび 泣けり夏

“算術の少年”とは、そろばんの得意な少年なのだろうか。勉強の得意な子なのか、計算高い子なのか。なぜ泣いているのか、なぜ忍び泣きなのか? これらの謎がシュールに放置されたまま、たたみかけてくるのは“夏”。さらに謎は深まるのであった。
 昭和10年前後、これまでの花鳥諷詠的な俳句にあきたらなくなった青年達が新しいタイプの俳句を詠みはじめ、それは「新興俳句」と呼ばれるようになった。この句はその渦中に出現した。昭和11(1936)年作。 
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水枕ガバリと寒い海がある

最近は水枕などあまり使わなくなりましたが、水枕を使って寝ていると
寝返りをしたときに中の水と氷がゴロゴロと音をたてたりします。その状態を作者は
「ガバリ」と表現しているわけですから、そのときの静かさが伝わってきそうです。
布団から起き上がったとき、たとえば窓辺の向こうに実際に寒い海があったととらえても
かまわないのでしょうが、と同時にその寒い海は作者の心風景でもあるのでしょう。

三鬼の句には季語のないものもありますし、この句も季語らしい季語はありません。
「寒い海」を冬の季語、季節ととらえても別にいいだろうと思いますが、
描かれている時は冬に限ったことではないでしょうね。


この句の最も特徴的なところは「ガバリ」という表現の部分であって、
こうした擬態語(これは上の句でも表現されていますね)を、
ましてカタカナで句の中に取り入れたこと、そしてそれがみごとに成功したことだろうと、
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