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鳥わたるこきこきこきと罐切れば

俳句は「ものを言わない」文芸である。何も言っていないからこそ、作者の心がいっそう強く伝わる。掲句は、意味上では、罐を切ったらば、鳥が渡っていったというだけのことである。「こきこきこき」の擬音語、「コキ」、「カん」「キれば」のカ行の音のリズムなどの技巧はあるが、自然に伝わる。鳥渡る秋の季節感と作者の言語化しがたい人生の哀感が響き合う名句である。作者の秋元不死男は、明治34年生まれで、昭和17年の戦争中に新興俳句弾圧事件で投獄された経験がある。昭和52年に亡くなった。
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